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Mastodonへの雑感と希望的妄想

Apr 24, 2017  
#doc #mastodon

いろいろ考えるところがあったので、週末に考えてた Mastodon への雑感と将来への希望?妄想?を書いてみようと思う。

まず、自分の Mastodon への立ち位置としては、 mstdn.jp 等いくつかのインスタンスに流れるローカルタイムラインをたまに見てはいるが、流れてるコンテンツや遊んでいる人達に対してそれほど興味があるわけではない。子どもたちが新しい砂場を見つけて自由気ままに遊んでるなーって感じ。 大人が遊ぶなら程度をわきまえて捨て垢で様子を見る方がいいんだろうなと思いつつ、使われている技術や実装方法、全体の仕組みのほうに興味がある。

なんてことを言っちゃうとちょっと老害っぽいけど、そんな目線で見てると Mastodon が楽しくなるのはもう少し先のことになるんじゃないかな。そのときは Mastodon という名前かどうかもわからないけれども。

色々なところで色々なことが書かれているので、パスワード絡みのセキュリティー上の課題(問題じゃなく課題だよね?)やアカウントもコンテンツも削除出来ない件などはそちらに任せるとして、ここでは Mastodon はどういう分に進んでいくだろう?またはこうなるんじゃないかな?という内容にしてみる。

まず、近いうちに起こるのが実装の多様化だろう。実際にRailsじゃ触りたくないという人もたくさんいると思うし。また、今時といってはなんだがPostgreSQLっていうのも引っかかる(昔はPostgreSQLさんには大変お世話になりましたね、当時はバージョン7.4とかでしたっけ)。ここは一つAppEngine上で動くGolang実装が登場し、Datastoreにデータを保存するようなものを期待したい。

(出来るだけ立ち上げにも運用にも手間がかからない用に。)

実装が多様化していくと、各実装でUI部分に優越が出来てくる。そうなると、UIはAPIサーバーから独立して開発されることになるだろう。実装によってはUI部分なしというものも出てくるはず。

(今だってあのUIはそんなにイケてないでしょ?)

APIサーバーが多様化してUI部分が独立すると、クライアント部分も多様化が進むよね。今でもモバイル向けのクライアントはいくらかあるようだが、デスクトップ版も豊富に欲しいところ。実装が Mastodon ひとつのときはAPIサーバーとクライアントUIが一緒になっている方が開発が進むしユーザーも利用しやすかっただろうけど、サーバーの実装が多様化するとUIは別プロダクトという流れが普通になるのが自然だろう。

API を触ってみたけど素直な感じで内容的に分かりやすい。)

サーバー側の実装が多様化すると、クライアントの多様化と共に個人ドメインでのサーバー運用というのも手軽になって広がってくると思われる。そうなると、 OStatus っていう Mastodon のAPI?プロトコル?経由で個人のBlogやSNS等と繋がるようになってくるだろう。そうなるとクライアントによっては今のTwitterライクなUIだけではなく、今は思いつかないようなUIも出てくるようになる。

(SNSが流行っていつの間にか2chやRSSが下火になったけどうまく情報追えてる?)

いろいろなもの(とはいってもブログやニュース等?)との連携については、 OStatus なるプロトコルですでに意識されているようで、今時点でも Mastodon (派生も含む)経由でブログのRSSを流したり、ブログのコメント欄をMastodonで実装したりできるように見える。SNSとの繋がりについてはなかなか難しいだろうけど、各種SNSで盛り上がりつつあるBOTサービスを利用すれば出来ないことは無いだろう。

(例えば、テック系の情報サイトにコメントを入れながら、ブログで実装方法を紹介し、SNSで仲間と議論するといった内容がシームレスに繋がるようになりそうじゃない?)

ついでにいうと、個人ドメインでの運用が一般化して、いろいろな情報が個人ドメインでの Mastodon につながるようになれば嘘ニュースの問題も少し変わってきそうな感じもするようなしないような気がする。

(全員が個人ドメインを持たなくても、近しい人の管理サーバーではあまり変なことできないでしょ?)

こう考えると、Bloggerのコメント欄がG+と紐付いていたり、GmailとG+が相互に連携してたり(そのうち外れるそうだが)、Googleもここらへんを狙っていたんじゃないかと思えてくる。 しかし、GooglePlusは初期的にAPIが無かったり本名以外は認めないというスタンスだったので、現実はうまくいかなかった。

(Sparksとか覚えてる?Collectionってのもこういうのを狙ってたんじゃないの?)

トップダウン方式でGoogleが実現できなかった夢をボトムアップ方式で Mastodon がどこまで咲かせられるか?技術的には高度になったんだけど大人になってしまってなんかあまり面白くなくなったWebが昔のワクワク感を取り戻すことが出来るか?など、このプロダクトは非常に興味深い。


思いつきを書きなぐってみただけで内容は薄っぺらい文章なんだけれども、こういう文章をブログに書き込むのは初めてかも。

そんでもって、これで2000文字オーバー。たまにはこういうのも悪くないけど、Mastodonと連携させて流すには長すぎるな。